夏の週末

千住博美術館
千住博美術館の庭にて、「ピンクカスケード」と夏の青空(と、電線)

社会人になりたての頃、学生時代とは違う時間の流れ方の中で、「今年の夏の週末は、まだあと○回ある!」と数えて、限られた自分の時間の中で夏の空気を楽しもうとしていた。かといってたいしてアクティブなことはせず、たいていは夕涼みがてらの夜(というかいま思えば深夜)カフェや映画のレイトショー(もはや夏も関係ない)だったりしたのですが。

梅雨があけた週末、東京で働く中高時代の友人が泊まりに来ることになった。ふと思いついて、峠の向こうの高崎に住む、同じ部活だった別の友人に声をかけたら、都合がついて夕食に合流してくれた。軽井沢方面での素敵外食も考えたけれど混んでそうだし、と自宅でのんびり食べることにした。まず地元ならではの広々したスーパー、それから畑に寄ってサラダの材料を収穫し、狭いキッチンで話しつつ作りつつの夕ごはんとなる。その途中で、長野市在住の別の同級生から偶然連絡が入って翌日また合流することになり、皆でおもしろがる。

御代田龍神祭り
御代田龍神祭りの花火

ちょうど御代田町の夏のお祭りの日で、花火があるらしいから見ていくか、と打ち上げ時間に合わせてお祭り会場へ。去年は出張で留守にしていたのでお祭りの様子を見ていなかったが、予想を上回る盛況ぶりに驚いた。とはいえ、あくまで地元のお祭りで、火の粉が落ちてくる近さなのに人とぶつかることもなくのんびり縁石に腰掛けての花火見物は、気軽で楽しい。急に夏休みの雰囲気のなかに放り込まれて、大人3人、なかば呆然としながら会場を後にし、高崎に帰る友人を見送って就寝前の温泉へ。

ルヴァン美術館
ルヴァン美術館の庭。庭も建物も心地よく、地味ながら(すみません)毎回興味深い展示も、気に入っています

翌日曜は、せっかく東京から来て畑ばかりでもねえ、ということで、まさに夏!という空の下、中軽井沢の美術館を2つほど気持ちよくまわってから、長野からの友人、さらにその長野のおうちに東京から遊びに来ていた友人と佐久で合流し、小同窓会となる。私の両親の家で持ち寄りランチをしてから、大人4名と、ぴちぴちの2歳児1名、ぞろぞろと田んぼのあぜ道を散歩してトンボやカエルその他を観察。

田んぼ
友人撮影の写真。(なっちゃんありがとうございます)

何だかくらくらするほど夏休み要素のつまった週末となり、残りの週末を数えなくて良いくらい満喫した。まるで子供のころ田舎ですごした夏休みのような、と言いたいところですが、祖父母の家は普通に東京郊外の住宅地だったので、それはたぶんフィクション。それにしても夏の満喫の仕方が、がらりと変わったものです。

スイカ
なんとスイカが実りました。大小各1。
ブルーベリー
アパート隣地のブルーベリー園はただいま完熟。摘み取りできます。