夏休み

北八ヶ岳は苔やキノコの種類が豊富でした。そういえば「北八ヶ岳苔サミット」のポスターを見たことがあった。
北八ヶ岳は苔やキノコの種類が豊富でした。そういえば「北八ヶ岳苔サミット」のポスターを見たことがあった。

モミジが木によっては少し色づき始め、机で仕事をしていると窓の外でヤマボウシの赤い実がぽたりぽたりと落ちる時期になってきた。昼間の日差しはまあまあ暑いものの、だいぶ秋の気配が漂ってきた。
お盆だしな、、となんとなくブログを休み、そのあとは夏休み明けの仕事のばたばたで気が気じゃなくて更新が遅れ、8月もあとわずか。

ここのところ、お正月も5月の連休も図面を抱えてずるずる仕事をすることが続いたので、夏休みは少しでも完全オフを作ろうと思っていた。とはいえ何かしらやらねばならないことはあるわけで、やっぱり休みそびれるかもなどとぐずぐず考えていたところ、兄親子が山小屋に泊まりがけで八ヶ岳登山に行くと聞き、そういう予定でも入れば無理やり休めるかもと考えて便乗させてもらうことにした。

そうか、山登りって「登る」んだ。。。と思い出した初日。日常の「道」の概念から大きく外れる道を前にして。
そうか、山登りって「登る」んだ。。。と思い出した初日。日常の「道」の概念から大きく外れる道を前にして。

できればご一緒したいですと声をかけてみたあとに、山小屋は一泊でなく二泊だと聞きさっそく腰が引けた。そもそも山小屋に泊まったことがない。車移動とデスクワークばかりで足腰は弱っている気がする。1泊二日ならともかく、丸々3日間休めるほど仕事が進むかわからない。でもこういう機会でないと体験できないので行ってみたい気もするし、パスしたら後悔するかも。。。腰が引けた気配はさっそく兄に伝わり、小4でインドア派の甥もいるし無理はしない行程だから、とフォローのメールが来たりした。

一泊目の黒百合ヒュッテ。峠の手前の微地形のなかにあって、箱庭感がかわいらしかった。
一泊目の黒百合ヒュッテ。峠の手前の微地形のなかにあって、箱庭感がかわいらしかった。

最終的には前の晩まで「もう行けないかも」などと、引き続きぐずぐず言いながら何とか最低限の仕事と荷造りがすんで、2泊3日の山登りをしてまいりました。天狗岳→根石岳→硫黄岳と山頂を周ったので「縦走した」と言っても良いそうだ。霧や雲の多い天気で見晴らしはあまりなかったものの、妙にとんがった稜線の道を歩いていくときの視野が目に焼き付いているが、こうして思い返すと自分が現実に行ったとは思えなくて不思議な気持ちだ。

これを越えなきゃいけないのか!と内心ぎょっとするが、考えすぎると怖いので黙々と進みました。
これを越えなきゃいけないのか!と内心ぎょっとするが、考えすぎると怖いので黙々と進みました。
2泊目の硫黄岳山荘。基本霧に包まれていたけど、一瞬晴れると見晴らしが。
2泊目の硫黄岳山荘。基本霧に包まれていたけど、一瞬晴れると見晴らしが。
3日目、硫黄岳からの下りも霧と雲の中。兄は残念がっていたが、私は基本的に高所が怖いので、見えすぎていたら進めなかったかも、、
3日目、硫黄岳からの下りも霧と雲の中。兄は残念がっていたが、私は基本的に高所が怖いので、見えすぎていたら進めなかったかも、、
霧が、、、
霧が、、、
一瞬晴れた。高地の草原、すばらしい。風を受けて滑空する鳥がとても気持ちよさそうでした。
一瞬晴れた。高地の草原、すばらしい。風を受けて滑空する鳥がとても気持ちよさそうでした。

3日間も机とパソコンから全く離れて、何時間もひたすら体を使ったり、山小屋に着いたらのんびりおやつを食べながら小説に読みふけったり、そして何より日常と全く違う景色。佐久の実家から車でちょっと出かけただけのはずがかなりのオフ感で、達成感のある夏休みだった。いろいろ情報を調べて危なっかしい初心者二人を連れて歩いた兄にも感謝。基本的に食事重視のコース設定のおかげで、毎食おいしくよく食べました。