3度目の

軽井沢大賀ホールのクリスマスリース。
軽井沢大賀ホールのクリスマスリース。

先週の土曜に、軽井沢の大賀ホールでバッハコレギウムジャパンのメサイヤを聴いた。毎年この時期に大賀ホールで恒例の公演で、私は今年で3回目だが、去年も見た記憶のあるお客さんもちらほらいて、おそらくずーっと通っていらっしゃるんだろうなと思いながら一緒に楽しんだ。

そして私にとっては、御代田に引越してきて3度目の冬でもある。

キリスト教の聖書に題材をとったテキスト(メサイヤを和訳すれば「救世主」)に音楽をつけて、でも衣装やセリフ、身振り手振りのあるオペラでもないし、礼拝のための宗教曲でもない。当時の市民層の新しい娯楽として大ヒット。

なかに含まれる曲はいくつか前から知っていたけれど、生の演奏で通して聴くのは3年前が初めてだったので、プログラムのそんな解説を「当時のヒット作か〜」と走り読みして、ときどきテキストを確認しながら聴き始めたのだが、救世主の待望↗︎苦難↘︎誕生↗︎受難↘︎復活↗︎と上がったり下がったりする内容と曲調が表裏一体で、それをこのこじんまりとしたホールで、古楽器オーケストラのタイトな音色と合唱できびきび演奏されると、もうほぼライブハウスで聴くロックミュージック。すっかりヘンデルの意のままに気持ちが揺さぶられてしまい、18世紀の人たちが大興奮したのももっともだと思うのは、3回目の今年も変わらなかった。

大賀ホール前の池。奥の静かな水面が氷です。
大賀ホール前の池。奥の静かな水面が氷です。

去年は駐車場とホールの間のわずかな移動が耐え難い寒さだったけど今年はそれほどでもないなと思いながら、休憩時間に外のテラスに出てみると、目の前の池が半分以上氷になっていて、カモがその上に登ったり降りたりしていた。たまたまこの日の気候はあたたかめだったが、この冬はしっかり気温が下がる冬になるようだ。秋が短くて冬が始まるのが早かったし、「カメムシが多い」だの「カマキリの卵の位置が高い」だの、周囲のみなさんの意見でも、今年は雪が多いとの見立てが強い。

12月9日、アパートのベランダから見る日の出。
12月9日、アパートのベランダから見る日の出。

そんな雪もここのところ小休止気味だが、たしかに12月に入ってすぐのころは何回か早めの積雪があった。「来たな!」と思って上の写真を撮った2・3日後、東京に出張したら、まだイチョウなどの紅葉が残っていて、毎回のことだけれどその違いにいちいち驚いてしまった。もちろん気温もずっと高く、昼間はコートの前を開けっ放しで歩き、高田馬場で待ち合わせた友人が「朝からほんと寒い。雪降りそう。」と言うので、降らない!降らないよ!と全否定。

12月13日、CADの講習を受けた御茶ノ水のビルからの景色。カラフルな葉がついてるよ、、と思って撮影。
12月13日、CADの講習を受けた御茶ノ水のビルからの景色。カラフルな葉がついてるよ、、と思って撮影。

ただ、気温は高いのに外を歩くと体が冷える感じはむしろ御代田より強い。アスファルトやコンクリートに体温を奪われるからだと東京にいる頃から思っていたが、今回気づいたのは、建物が多いために歩く場所のほとんどが日陰だという点。御代田にいるときは、晴れていれば外に出ると日に当たってそのうちいくらか暖かくなるのに、行けども行けども日が当たらない。講習の昼休みに仕事の電話をするにも、ビルの切れ目の日の差すところまで、しばらく歩いた。

まあ御代田に戻れば、暖房器具を駆使して絶対的寒さと戦うんですけどね。負け惜しみでなく、気温自体が低い、ぴりっとした御代田の寒さはけっこう好きです。

クリスマスシーズン。キッチンは18度以下指定のチョコレートも余裕で保存可能、いつでもぱりっぱりです。
クリスマスシーズン。キッチンは18度以下指定のチョコレートも余裕で保存可能、いつでもぱりっぱりです。