2と7

11月27日。おそらくうちのまわりの初雪。といっても粒の荒い、半ばあられのような雪でした。
11月27日。おそらくうちのまわりの初雪。といっても粒の荒い、半ばあられのような雪でした。

用があって上田の銀行に行って、久しぶりにコインパーキングを利用した。出入り口にバーがあるタイプではなく、精算機で区画番号を入力して精算すると、車の下のフラップが降りて出られるタイプ。

 

 

用事が終わって小走りに自分の車の前に行き、舗装面の区画番号を確認して精算機へ。「7」を選んで表示された300円を投入。短時間だったので無料で済むと思ったけどなーと考えながら車へ戻って乗り込もうとするとフラップが降りていない。一瞬頭の中が??でいっぱいになりながらもう一度区画番号をのぞき込む。「2」だった。丸みのない字体で書かれた「2」の、底辺の棒が自分の車で隠れていて、7に見間違えた。再度精算機に向かうと、表示は0円だった。区画2の水色のアクアの人、ただのミスですので気味悪く思わないでください、と内心呟きながら退出。

11月28日。翌日も朝だけうっすら白かったです。
11月28日。翌日も朝だけうっすら白かったです。

上田の用事は、以前から使っている都市銀の口座のたまっていた通帳記入だった。去年まで小諸の商店街にATMだけあってそれが最寄りだったが、なぜか無くなってしまい、いまの最寄りは上田だ。車だとなんだかんだで片道40分近くかかるので、何か抱き合わせの用事がないと足が向かない。

12月18日、浅間山の見事な冠雪と快晴の空。天気に誘われて外に出てみたけど風が冷たくて痛かったです。
12月18日、浅間山の見事な冠雪と快晴の空。天気に誘われて外に出てみたけど風が冷たくて痛かったです。

東京にいるときの感覚だと、都市銀のATMだけなら佐久平駅や軽井沢駅のあたりにありそうな気がするのだが、ない。都市銀が全国どこでもあるものではないということは頭ではわかっていて、学生の頃に長めに国内旅行に行くときは、念のため郵便局のキャッシュカードを持ったりしていたが、地方に住み始めて、生活の実感として「あ、ないんだ」と認識したときは軽い衝撃だった。ちなみに現在、普段は地元の地銀を快適に使わせていただいています。

凍った道についた大きな鳥の足跡は、よく見かけるキジだろうな、と思いながら目でたどっていくと、
凍った道についた大きな鳥の足跡は、よく見かけるキジだろうな、と思いながら目でたどっていくと、

やはり学生の頃、海外に旅行に行くと、当然空港があるのはその国第1や第2の都市部なのだが、まずはそこを離れてなるべく地方をめぐってから最後に都市部に戻って滞在するようにしていた。そうするとその都市の空気になじみやすい気がした。何代も続く生粋の都市生活者もいるけれど、実は大多数の人が背景にどこかしら縁のある「田舎」を持っていて、その背景の集まりが都市になっているからではないか、と考えていた。

日本も人口の比重は都市部に集中しているけど、面積のほとんどは「地方」なんだよな、ということを、移住してから強く思うようになった。

華麗な尾羽の跡が。足をすべらせて尻餅、ついたのかい?
華麗な尾羽の跡が。足をすべらせて尻餅、ついたのかい?

例えば省エネや少子化などの社会の課題を議論するとき、都市の生活風景と地方の生活風景、両方を想像して考えられるか。共通していることもあれば、全く違う感覚のこともある。まあ両方に実感を持つのは難しいけれど、2が7に見えてしまうような全く違う見え方もありうる、というくらいの認識は持っておきたいし、そういう可能性を考えながらいろいろの事象を見ると面白くもなりそうだな、とも思います。

こじんまりした増築棟が12月に(ほぼ)竣工しました。既存の松を避けた厄介な形状の下がり壁と屋根、板金屋さんがきれいに納めてくださいました。
こじんまりした増築棟が12月に(ほぼ)竣工しました。既存の松を避けた厄介な形状の下がり壁と屋根、板金屋さんがきれいに納めてくださいました。
少しお手伝いした民宿の水まわり改修、珪藻土の壁がふんわりやさしい。壁の仕上げ未完の家に住む者として、うらやましい。
少しお手伝いした民宿の水まわり改修、珪藻土の壁がふんわりやさしい。壁の仕上げ未完の家に住む者として、うらやましい。