![10月21日のカエデ。アパートの前。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s4f608f07c04bdcc7/image/ieb93bcf76769d7cd/version/1449120824/10%E6%9C%8821%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%87-%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E5%89%8D.jpg)
8月末には、家の周りのヤマザクラの葉がかすかに色づきはじめた。秋の気配の早さにぎょっとし、続いて来る冬とその寒さを思って、戦々恐々という気分になった。
9月から10月にかけて樹種ごとに小出しの紅葉がリレー式で続いた。カエデやヤマボウシが少しずつ紅葉し、道に落ちるドングリや栗の実を見て喜ぶうちに、浅間山の上の方から唐松の金色が伝わってくる。
![露切峡](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=569x10000:format=jpg/path/s4f608f07c04bdcc7/image/i58f1268e8d8b7300/version/1449120773/%E9%9C%B2%E5%88%87%E5%B3%A1.jpg)
そうこうするうち、後半戦、という感じでケヤキが色づきはじめた。
なるほど赤い紅葉から黄色い紅葉に移って終わるのね、と見ていたら、違った。東京や埼玉で見ていたケヤキは、たしか黄色くなったあとは、茶色く色が褪めて散る感じだったと思う。御代田のケヤキは、黄色のあと、一度オレンジ色に近いところまで色を濃くしてから茶色に褪める。一段階多い。
この頃には、近隣の里山も濃いオレンジ色にそまった。
そして今週、葉がほぼ落ちた周りの林はやたら明るい。これだけ秋が長いと、秋であることに体と気持ちが慣れてきて、そろそろ冬で寒くなってもいいかな、それはそれで楽しいかもな、という冬待望論と言えなくもない気分になってきたから、よくできているものです。とはいえ、御代田の冬の寒さを私はまだ体験していない。
![11/16ケヤキ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=550x10000:format=jpg/path/s4f608f07c04bdcc7/image/iad62a4518047710c/version/1448012162/11-16%E3%82%B1%E3%83%A4%E3%82%AD.jpg)